CRE最前線!

2010/5/25 UP

4.建物等有形固定資産のライフサイクル

石川

弊社では、CRE情報を効率よく整備するCREXというマネージメントシステムを開発し、CRE戦略を考えるうえで各クライアント様に活用いただいております。御社も資産除去債務計上にあたってのシステムを開発されたそうですが。

光成氏

はい、弊社ではeARO(資産除去債務計上システム)を開発していますが、紙ベースや人力に頼る管理では、影響分析や負債情報の更新、担当者が変更になった際などの円滑な引継ぎなど、難しい面が多くなります。またセグメント別、年度別、新たな法令影響など、より複合的な意思決定に向けた情報分析も難しくなるでしょう。IFRSの適用義務づけを控え、固定資産の基盤情報の構築準備を検討することが不可欠です。これまで以上に建物等の有形固定資産のライフサイクル別費用の把握と資産価値評価も重要になってくると思われます(図4)。

石川

会計基準のみならず、企業価値向上の観点からも資産管理の重要性が高まりそうですね。読者の皆様もこれをきっかけに資産除去債務対 応のご準備をはじめられてはいかがでしょうか。

ただし、資産除去債務会計の適用に伴う準備というのは会計対応も大切ですがそれだけでは不十分です。なぜならば、会計対応のみでは企業の本質的体質改善には繋がっていかないからです。

国際会計基準へのコンバージェンスの一環として導入された今回の会計基準は経営者の財務報告への姿勢が問われているのであり、姿勢として求められているのは、会計制度をきっかけとして資産管理に行動変化を起こすことであると思います。つまり、より重要な資産を明らかにして、資産除去債務計上の対象となる資産に限らず、全使用資産の現状把握とそれにまつわるリスクやコストを押さえることです。

それには企業の経営戦略との整合性を意識して、これら資産を選別して、重点項目に絞り込んだ施策を実施していくことが肝要であると考えています。まさにそれがCRE戦略であり、企業におけるCRE戦略構築の一つのきっかけが資産除去債務会計の導入ということになるかと思 います。

本日はお忙しい中ありがとうございました。

<図4 建物等有形固定資産のライフサイクル>
建物等有形固定資産のライフサイクル
拡大表示する
top
  • CRE最前線!TOPへ
  • 目次に戻る
  • バックナンバー

法人のお客様へ 都市開発・不動産ソリューション・資産運用 トップ

CRE戦略支援についてのお問い合わせはこちら

  • 都市開発
  • オフィスビルのご案内
  • 開発プロジェクトのご紹介
  • 企画・開発/監理
  • 施工(建設工事・ビルリニューアル工事)
  • プロパティマネジメント
  • 不動産再生
  • 不動産ソリューション
  • CRE(企業不動産)戦略支援
  • CRE戦略とは
  • CRE戦略の必要性
  • CREマネジメントサイクル
  • M&A時代におけるCRE戦略
  • サービスのご案内
  • 戦略立案コンサルティング
  • CREXα(クレックスアルファ)
  • 賃貸等不動産コンサルティング
  • プロジェクトマネジメント
  • CRE SOLUTION Report
  • CRE最前線!
  • CRE講座
  • CRE SOLUTION Report不動産情報誌発行のご案内
  • 事例のご紹介
  • 遊休地の売却依頼に、操業中の工場売却を提案
  • 不動産価値を適正に把握することで、店舗賃料を削減
  • 遊休地に取引先の拠点を建設
  • 経営資源の観点から、不動産情報を一元管理
  • 旧本社跡地を高齢者向け賃貸住宅として再生
  • 査済証のない旧耐震建物を助成金対象へ
  • 不動産鑑定
  • 不動産仲介
  • 不動産証券化
  • 資産運用
  • 資産運用
  • 安心・安全への取り組み
  • 日土地のCRE戦略支援
  • CRE SOLUTION Report