CRE最前線!

2009/12/1 UP

第3回講座 今後の環境対策と有明セントラルタワー

Question

トップレベル事業所についての考え方は?

Answer

東京都では7月にホームページでトップレベル事業所の試案が公表されました。トップレベル事業所に申請するための採点表があるのですが、80点以上の獲得が必須のようです。日建設計では、竣工したビルを題材にして採点しておりますが、ハードルの高い基準だと思います。

設計に係るハードウエアに関する採点項目とメンテナンスやビル管理に係るソフトウエアの両方の採点基準があります。今後の改修設計においては、この採点基準も意識しながら計画を進める必要のある、重要なポイントと捕らえています。

Question

今後2050年にCO2排出量が25~30%削減されて環境対応が完結するのでしょうか?

Answer

2050年には化石燃料(石炭、石油、天然ガスなど)が枯渇してしまうでしょう。先端を行く研究者の間では、ZEBでその研究が始まっています。ZEBは、太陽電池や風力発電を備えているというビルです。米国は、オバマ大統領が支持していることもあって、すでに2、3F建ての小規模なビルで太陽光発電や風力発電を使ってエネルギーを自給する建物が作られています。今後は日本でも、補助金が出るようになり、その方向になると思います。

一方で、それに向けて太陽電池だけでなく、ビルも奥行きを減らして住宅に近づく形にして、照明が少なく済む設計にすることで、自然換気、自然光で過ごせるという仮想の議論ですが、次世代の話をしています。

世界的にもCO2削減が唱えられていますが、我々は次の段階を議論しています。私自身、会社勤めが20年になりますが、その間ダイオキシン問題があったり、フロン問題があったりして、最初からCO2と言っていたわけではありません。しばらくCO2削減についてはこのままの流れがあると思いますが、また次の要素が現れるのではないかと話もしています。

CO2を出さないという点では、原子力も考えられます。事故の問題もありますが、今後、研究されていくことでしょう。

Question

有明セントラルタワーの具体的な環境対応策を教えてください。

Answer

CASBEEでは、事務所用途とコンベンショナルがメインになりますが、2種類のCASBEEのシートがあります。有明セントラルタワーはAランクで、最先端の環境配慮を施したビルです。

費用対効果も含めて、この敷地ならではの環境配慮を意識しました。特徴的なのは、省エネ効率を高め、PAL数値を高め、断熱を高めるという点で、窓ガラスにはLow-Eガラスを取り入れ、また窓際にカウンターを設けて、適正な窓面積を保ち、外気を使った自然換気をする環境配慮をしています。

屋外緑化により緑化率40%超の計画としています。この立地ならではの環境も配慮し、珪藻土の屋上にも緑化を施しています。これは、有明地区は埋め立て地ということで、緑地が少ないので、敷地と屋上に最大限の緑化をするということは、地域貢献にもなりますし、憩いの場所ともなります。同時に、冷暖房を減らすことは、ヒートアイランドの軽減効果もあります。この点からも、非常に特徴のある環境配慮の設計ではないでしょうか。

また、エネルギー負荷が平均化される効果のある地域冷暖房を取り入れました。地域冷暖房は、東京都の環境確保条例でもCO2削減のために推奨しています。今回、受け入れていただいたのは、非常に画期的なことだと思います。

雨水利用システムを導入し、水資源を再利用、つまり雨水を使っていただくということで、省資源への配慮もしています。これもまた画期的なことです。

以上の点から、今後、有明セントラルタワーは、環境配慮型建築物の代表的な存在となっていくことでしょう。

<オフィス空間の快適性を高める充実のビルスペック>
省エネルギー技術と費用対効果
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