CRE最前線!

2008/11/1 UP

第3回講座 CRE戦略を実践するために求められる人材

Question

CRE戦略を実践するためには、どのような人材が必要でしょうか。

Answer

CRE戦略を実践するには、建築、不動産、市場に関する知識に加えて、企業経営に関する知識も要求されるなど、極めて幅広くかつ専門的な知識と経験をもった人材が必要です。私は、そうした人材を「 T 型 」人材と呼んでいます。必要とされるフィールドで高度な専門性をもち、そのレベルで周辺領域のひとびとと横に連携できる人材です。したがって、大学を優秀な成績で卒業したからといって、すぐにそうした人材になれるものではありません。CRE戦略を担う人材には、市場調査、分析評価、企画開発、設計施工、品質管理など、多方面にわたる社会での実務経験が必要です。

もう少し具体的にいえば、CRE戦略を実践する人材は、所有自用のCREについては、土地・建物の現況の使用状況を把握し、改修や建替えの必要性について判断・企画・実行することを支援する能力が求められます。同様に、賃貸物件については、賃貸の内容を把握し、新規に賃貸する必要性について、売買物件については、売却・購入・交換の必要性について、それぞれその判断・企画・実行を支援する能力が必要です。CRE戦略の実践においては、そうした能力をCREマネジメントサイクル(リサーチ・プランニング・プラクティス・レビュー)を踏まえたうえで発揮しできるような人材が求められています。

いずれにしても、常に自社のCREをウオッチし、判断し、必要な処置を実行していくという仕事は、片手間にできることではありません。総務、企画、管財、支店、工場などをCRE戦略という概念で横断的につなぐという企業にとっての新しい経営戦略を実践するためには、やはり新しい職能集団が必要になります。そしてその専門家集団を束ねるリーダー、つまりマネージャーが必要になってきます。CRE戦略を実践するマネージャーには、専門的な知識はもとより、ホスピタリティマインドや交渉力、リーダーシップ、表現力、説得力などの人間力も欠かせません。

社内からそうした人材を発掘して活用することも重要ですが、中立性の高い外部の専門家集団とアライアンスを組むことも考えていかなくてはならないだろうと思います。特にCREマネジメントを有効に実践するためには、CREのステイタスを客観的にモニタリングするシステムが極めて重要です。そのためには、外部の専門家集団と連携していくことが非常に重要になるのではないかと思います。

しかし、社外の専門家集団とアライアンスを組む場合でも、その専門家集団とのインターフェイスになれるような人材が社内にいないと、CRE戦略の有効な実践は難しいと思います。CRE戦略について外部にレポートを依頼しても、そのレポートの重要性が理解できずに、それが実践されなければ意味がありません。

CRE戦略を実践していくためには、経営戦略を念頭にCRE戦略を立案するアセットマネジメント部門を中核にして、官公庁、電気・ガス・水道事業者、清掃業者、メンテナンス業者、建築業者、地域社会などと連携をとりながらCRE戦略を現場で実践するプロパティマネージャーをリーダーとするプロパティマネジメント部門、法務・財務などの専門分野におけるサポート部門、そして第3者的な立場にある監査機関などによって構成されるCRE戦略実践のためのピラミッド型組織を編成しなければなりません。社内外の人材を活用してそうした組織を編成するためには、プロジェクトマネジメント的な視点が重要です。そのトップに立つ人材には、総合プロデューサー的な人間力が欠かせません。

CREの実践知識
CRE戦略実践のためのピラミッド型組織編成
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